大森小学校は、明治5年学制頒布による大学区110番大森小学校として開設され、明治36年大森町尋常高等小学校と改称、昭和29年4月に現在地に校舎新築移転し、昭和31年9月に市町村合併により現「大田市立大森小学校」と改称されました。

教育目標に「心身ともにたくましく、健康で明るく、実行力のある子どもの育成」をかかげ、地域の人たちとのふれ合いや、奉仕活動など、地域活動を大切にしています。特に「石見銀山遺跡愛護少年団」は、石見銀山遺跡が国の史跡に指定された昭和44年に結成され、春は地区の老人会と、秋は単独で、史跡と文化財の愛護・郷土美化のための清掃奉仕活動を続けておられます。平成15年6月からは青少年赤十字に加盟され、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」の実践目標のもと、様々な活動に日々取り組んでおられます。


また、学校近くの石見銀山遺跡は、平成12年11月「世界遺産」暫定リストに登録され、平成17年には文科省から世界遺産への推薦書が出されました。平成19年の登録を目指し、今地域ぐるみでの取り組みが進められています。命の大切さと平和をテ-マにした映画「アイ・ラヴ・ピース」が平成15年に公開され話題となりましたが、その舞台としても有名です。

(文:学校生協 栗原隆寿)

 

 




取材後記
今回、大森小学校さんへおじゃまし、まず感じたことは、どこか懐かしく、心落ちつく何ともいえない心地よさでした。今ではめずらしい木造校舎は手入れが行きとどき、建材の一つ一つも吟味されたもののようで職人さんや地元の人、学校関係者の方の心意気を感じました。
また、学校周辺は町並み保存条例の施行を受け、民家を利用した展示場やお店などが並び昔からの町並みをうまく利用して、観光客の心を掴んでいました。わずか130年前には、20万人が住んでいたとは思えないほど落ち着いた町並みで、多くの人を魅了する何かがあるところだと感じました。

2006年5月 栗原


【関連のホームページ】
石見銀山ホームページ http://www.pref.shimane.lg.jp/sekaiisan/