瑞穂小学校瑞穂小学校

スイレン
6月スイレンの花の咲く前庭

明治8年に瑞穂小学校の前身である「下田所小学校」が設立され、統廃合を経て昭和39年 瑞穂町立瑞穂小学校と改称、翌40年出羽小学校と統合し、41年からは名実ともに瑞穂小学校としてスタートしました。そして、平成16年の町村合併により現在の邑南町立瑞穂小学校となりました。地域の願いや児童の実態に即しながら、特色ある教育活動の推進を基本方針に、地域の特産品の栽培や、福祉施設への訪問交流、地域遺産の学習など「地域の学校」としての開かれた学校をめざしています。
小津安二郎監督の映画作品の音楽を手掛けた、作曲家 伊藤冝二氏がこの学校の卒業生で、平成15年96歳で亡くなられた後、その著作権を瑞穂町に寄贈され、小学校にも多くの備品が寄贈されています。
また、学校のある邑南町瑞穂地域は、広島県との県境に位置し、弥生の昔から人々が定住し歴史と文化を作ってきたところです。四季が美しく、きれいな空気ときれいな水、米どころでもあり、ハンザケ(オオサンショウウオ)の生息密度の高い地域です。
邑南町地図
校区内の久喜銀山跡は、隣接する大林銀山跡とともに、石見銀山を支配した戦国武将・毛利元就によって1560年頃から本格的に開発されました。南北2キロ、東西3キロに及ぶ広さは、大森の石見銀山に匹敵する広さの銀山です。明治期に再開発した際の精錬所跡や、大規模な溶鉱炉跡、山の斜面に煉瓦を積んだ煙道跡、銀を精錬した際に捨てられた残りかすの「からみ原」が現存します。数多く残る間歩の中にはトロッコの鉄製レールの残るものもあり、当時の最新設備を窺わせます。近年、石見銀山遺跡の世界遺産登録を機に、もう一つの石見銀山として注目度が上昇中の地域遺産です。

(文:学校生協 栗原隆寿)